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悪人

昨日夜は、

TOHOシネマズ岡南へ⇒⇒⇒

「悪人」を観に行って来ました~♪
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あらすじ: 若い女性保険外交員の殺人事件。
ある金持ちの大学生に疑いがかけられるが、
捜査を進めるうちに土木作業員、
清水祐一(妻夫木聡)が真犯人として浮上してくる。
しかし、祐一はたまたま出会った光代(深津絵里)を車に乗せ、
警察の目から逃れるように転々とする。
そして、次第に二人は強く惹かれ合うようになり……。
(シネマトゥデイより)



先日、

モントリオール世界映画祭で

深津絵里が最優秀女優賞した作品です^^

その影響と、

昨日は公開初日ということもあり、

レイトショーも満席でした☆













★ネタバレ注意★






『誰が本当の“悪人”なのか?』

殺人犯=悪人

と決めつけることはできません。

この作品には、

“悪”を持った人、

“悪”に翻弄される人など登場します。


ストーリーもよかったけど、

出演者の演技が見事でした!

妻夫木聡・深津絵里はもちろん、

殺人犯・祐一(妻夫木)の祖母役の樹木希林と

被害者の父親役の柄本明は、

さすがベテラン、

後姿ひとつにしても感情が伝わってきます。


出会い系サイトで知り合ったOLを殺し、

再び、

出会い系サイトで知り合った光代(深津)と

逃避行する

殺人犯・祐一(妻夫木)には、

全く共感できない。

が、

ラストのクライマックスシーンの祐一の台詞は、

“本音”か“嘘”か。

観る側の捉え方によると思いますが。

なぜか、

最後、

2人の手を握らせてあげたいと思いました。


逃避行の末、辿り着いた灯台。
悪人_f0108049_959241.jpg

とても綺麗ですが、とても怖い。

「海が目の前にあると逃げられない」

という祐一(妻夫木)の台詞が生きてきます。



ラストもよかったけど、

後半、

被害者の父親役の柄本明の

「あんた、大切な人はおるね?」

から始まる台詞は

心に沁みました。

あんた、大切な人はおるね?

その人の幸せな様子を思うだけで、
自分までうれしくなってくるような人は。

今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎる。
自分は失うものがないち思い込んで、
それで強くなった気になっとう。

だけんやろ、自分が余裕のある人間て思いくさって、
失ったり、欲しがったりする人間を、馬鹿にした目で眺めとう。

そうじゃないとよ。
それじゃ人間は駄目とよ。


この瞬間は、

何だか大切な人に逢いたくるような気分でした。


重い映画でしたが、

バスの運転手さんの台詞、

大学生・増尾(岡田将生)の友人の表情などが

光を与えます。


見応え十分、

いい映画でした^^
by bairas00 | 2010-09-12 10:00 | 映画


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